【闘病育児日記6】術後、初めて娘に会いに行く
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先天性食道閉鎖症で産まれた娘と私の闘病育児日記
娘は先天性食道閉鎖症という病をもって産まれてきました - 愛で満たすとあなたの人生に奇跡が起きる。思いっきり自分を抱きしめる ベキベキのブログ
はじめまして、PICU。闘病育児のスタート
重厚な扉の向こうには、
初めての、異空間がそこに広がっていた。
ベッドは約5台。
大きさは様々。
小さい子しかいないという訳ではない。
最新設備が整った、
とてもきれいな、とても明るい、
とても活気のある病室。
ただ、、、
光がサンサンと入って明るい病室のはずなのに、
空気は緊迫し、
緊張感で空気が張りつめている。
面会時間なので、
あと一組家族が面会に来ていた。
どうしてだろう?
距離は近いはずなのに、
話し声が聞こえない。
口は動いているのに、
何をしゃべっているかわからない。
それは私のメンタルの問題なのか、
それとも・・・?
Kを手術してくれたK教授の声はよく聞こえる。
医大生に囲まれて、指導している。
「こんなもん、あかん!!!」
なんか怒っているようだ。
小さな命を扱う責任の重さが伝わってくる。
頼もしいドクターだ。
私はぼんやりそんなことを意識の隅でめぐらし、
娘のベッドはどこにあるんだろうと、
目は血眼だった。
「どこ?」
「どこ?」
「Kはどこ?」
「宮下さん、こちらです」
「いた!」
「なに?」
「これはなに?」
小さなカプセルのようなベッドに、
娘はうつ伏せで横たわっていた。
無数の管で繋がれ、
何台もの機械に囲まれている。
ピコン、ピコン、
シュー、シュー、
よくわからない音が鳴っている。
・・・・・そこに
ちいさな命が全力で戦ってる娘の姿がそこにあった。
「K!」
私の胸はズキン、ズキンとなり、
髪の毛は逆立ち、背筋にビリビリと電気が走った。
続く